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使い古した部屋の汚れと
三冊におよぶダイアリ


センチメンタルなこの街を
わけもなく生き延びてきた


夢はいつも想っているだけで
現状には流されてるだけで
どうして君はこの世界で
自分だけが悲しいって言うんだろう


失うことばかりの街で
働くことだけには慣れた


できそこないの生活は温い
身体さえ麻痺する


「あなたがいなくても生きていける」
嘘のふりをした本当の言葉
これはあの人に届くだろうか


誰にも伝わらずに消えた
価値が薄い僕の心
ここにはなにもない


名前も知らないかすかな星
まるで僕達みたいに光ってる