見捨てられた少年

路肩に止まったパトロールカーの扉を叩いて、あなたの守る街の秩序ってなんなんだって言うことは出来ても、僕の信念を、人間死んだ方がいい、その言葉を面と向かって、親に言うことは出来ない。
言っても通らないと分かっている。
繋がりのすべてを捨てるなんて出来るわけない。血の繋がりも。心の繋がりも。時おり、身体の繋がり。なんの意味もなく、不安定に揺れながら、それはまだあった。そこにも、ここにも。
繋がりとはつまり、なにかを許せて、なにかが許せなくなることじゃないのか。たとえば僕があなたを大切と言えても、愛しているとは言いたくない。刹那的な繋がりを解りたくないから。たまに言いたい。くだらなくて刹那的な感情はあるのに。
本当のことを言えば大切なんて言わなくていい、「君は特別」それだけで佳い。たったそれだけ。そこにあるだけ。






ぼくのこきゅう
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きみとぼくのこわれたけしき
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