幾ら少女が涙を流したって、全力で愛して貰うために必要なのはエピソードのある傷で、涙だけでは実は身体だけしか愛して貰えないんです。物静かな男の絶頂を前に滅ぶのは女の純情ばかりで、何度も何度も犯されてようやく傷が出来上がる。ただ、触りたいというだけの男を暗闇の中でただひとつと思うことの愚かしさに気付いた女が、きっと一番美しい。僕はそんな残酷な現実が「いらない」。