hushaby

僕がいらないのは世界のすべてで
僕と世界
どちらが先に間違ってた

僕が壊れたって誰も泣かなくて
僕の死体
笑ったらまたひとりになる

二年前
錆びついたナイフで
傷ついた右腕
紅い指
あの時まだ泣けたのに
泣けたのに

君がいらないのは世界の摂理で
君は不快
変わらないから泣かないでよ

なにも身に付かない
悪意だけ残る

僕が壊れたって誰も泣かないで
君としたい
笑えないから目を閉じる

三年後
星が見える街に
住み着きたい二人
残る骨
あの時まだ泣けたのに
泣けたのに